草食系男子共感!ヒグラシよお前もか…哀しげな夏の終わり【旧暦第38候 寒蝉鳴ひぐらしなく】

草食系男子共感!ヒグラシよお前もか…哀しげな夏の終わり【旧暦第38候 寒蝉鳴ひぐらしなく】

<寒蜩(ひぐらし)が鳴く時期/新暦8月13~8月17日頃>

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みにしば
知ってました?
ヒグラシって蝉なんです!

こんにちは。言葉にならない草食系男子の感情表現に萌える、みにしばです。

今週はお盆休み。そして恋の季節が過ぎゆく予感。

ヒグラシが暦になるほど人間に特別に親しまれていたのは、なぜでしょう?

この記事は、知ればきっとヒグラシが好きになる雑学ネタです。

 

ヒグラシは特別

 

たとえば旧暦72候の第33候鷹乃学習は「タカ」だけでなくワシやハヤブサも含めた鷹匠の用語で「猛禽類」の総称をさします。

第20候ホタル第33候ミミズもざっくりです。

俳句の季語は、蝉は夏なのに、ヒグラシは秋の季語。

チーム蝉の中で、ヒグラシはソロ扱い。

 

「ヒグラシ」の画像検索結果

《ヒグラシの特徴》

・緑色で、ぱっと見た感じバッタに似てる

・他の蝉より活動時期が遅めのスロースターター

・標高の高い山地や森林に生息するため他の蝉よりレア

・他の蝉と比べると、鳴き声が独特ではかなげ

ヒグラシは、日暮れ時に鳴くからその名がついたんですって。

競合の少ないニッチなところを追求し、お互い競合を避ける「チーム蝉」の生き残り戦略。

アブラゼミやミンミンゼミは街中でも耳にしますが、ヒグラシは冷涼な林や森の薄暗いところに生息しています。

 

ヒグラシの鳴き声は贅沢品

日本人の脳は、蝉の鳴き声を遺伝子レベルで心地よく感じるようです。

まずは、鳴き声をどうぞ。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=ifKp1wdOD-0

Cootさんの動画で長野県の野尻湖に浮かぶ琵琶島(弁天島)の宇賀神社の参道のようです。

カジカや小鳥のような甲高い声で、蝉なのに暑苦しくない(笑)清涼感さえ漂います。

 

現代ではヒグラシの鳴き声を聞くことができるのは、お金で買えない贅沢。

いにしえ人にとって、ヒグラシが特別だったのは、はかなげで美しい鳴き声だからでしょうね。

 

 

 

蝉の婚活事情

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ここでヒグラシだけでなく蝉全体の話をします。

蝉が鳴くのは求愛のため。鳴くのはオスだけ

蝉の幼虫期間はとっても長く、数年から17年間もの地下生活を送ります。

土から発生して羽化したばかりのオスの蝉は、数日後に婚活開始。メスは鳴きませんが、オスのアピールに引き寄せられ気が合えばカップル成立となります。

選択決定権はメスなんですね。

ちなみに蝉の命は7日というのは飼育下の話で、自然界で天敵に襲われなければもっと長生き。

成虫の期間は、2週間から1ヶ月と言われています。

 

 

蝉の未婚率37%はかわいそう??

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女子は、一度パートナーが決まったら浮気しないらしいです。卵さえ産めば子育てせずに、静かに死んでいきます。

夫婦でもめそうな、出産後の家事協力とか教育資金とか介護問題とか一切ありません。

モテてお盛んな男子は、浮気OK。出来る男ほど遺伝子をばらまいて息絶えます。

その結果、大人になった蝉の男子の37%は一生独身のまま命燃え尽きるようです。

 

「蝉ってかわいそうだよな」と上から目線のあなた、2030年の日本人男性生涯未婚率は約30%、女性生涯未婚率は約23%と予測されているのご存知ですか?(国立社会保障・人口問題研究所)

人間だって、そう変わりありませんね。

蝉の住み分け戦略

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幼虫として3~17年間の人生経験があるにせよ、地上では短期決戦。

地上で1ヶ月の余命宣告となれば

「せめて打ち上げ花火でもいい、一花咲かせて散っていきたい」そう土の中で相談したとか、しないとか。

 

蝉の活動を左右するのは気温明るさ。雨が降ると鳴きません。

 

《蝉が活動しやすい気温》

ヒグラシ・・・・23°C~25°c

ニイニイゼミ・・23°C~29°c

アブラゼミ・・・25°c~30°c

クマゼミ・・・・30°c~32°c

ミンミンゼミ・・35°c以下

 

 

樹種や木の高さや日照、気温などによって、蝉は種類ごとにある程度住み分けて、効率よく出逢える短期戦術。

基本、夜は鳴きませんが、都心に住む蝉の中には、ネオンの影響か夜を徹して鳴き続ける猛者もいるんですって。

 

 

婚活中に食べてる場合か?

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婚活中に食べてる場合か、答えはNO。ドリンクオンリーです。

成虫になると、何も食べないと言われる蝉ですが、樹液を吸っていたんです。(種類によって、吸う木の樹液の種類をえり好みするみたい)

蝉はほぼ全ての栄養素(タンパク質、脂質、糖質、核酸など)を植物(木)から摂取して自分の体を作ったりエネルギーにしています。
樹液の糖やタンパク質が、蝉の硬い外骨格を形成することになる不思議。(これについては気になりすぎるので別途まとめてみたいところ。)

 

ひたすら仕事(=婚活)して、飲んで、死んでいく。

それが大人の男の在るべき姿というのは、あくまで蝉の話。

こうなってくると樹液はドリンクというより、点滴に近い気すらしてきます。

 

 

 

ヒグラシの草食系婚活事情

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さてヒグラシの婚活は、草食系そのもの。

あえて自分を変えようとしないので、活動時期も範囲も極度に限定されてしまうんです。

《ヒグラシが鳴く条件》

①明るさ・・・早朝か夕暮れの薄明るい時間帯

②気温・・・23~25度くらい

 

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みにしば
ヒグラシの活動時期は7月から9月上旬くらいまでみたいだけど、
みにしば亭では7月にはあまり声を耳にしません。ナンデかな‥。

 

信州は標高が高く、朝晩の気温がぐっと下がり爽やかです。

真夏でなければ、朝から23度を超えて暑くて寝苦しいなんてことはあまりありません。

雨が降るとヒグラシばかりか蝉は基本、鳴きませんから梅雨明けが7月中旬~下旬なので、

①夜明けや夕暮れの薄明るさ ②23度を超える この2つの条件がそろう「早朝から暑い」のが8月以降の可能性が高そうです。

 

 

 

スロースターターのヒグラシ。

恋のレースは始まっているのに、朝夕しか自分から声をあげないヒグラシ。

そうこうしているとカップル成立せずに夏が終わってしまいます。草食系かよっ!!!

しかも肉食系男子のアブラゼミやクマゼミが、森林を離れ積極的にテリトリーを広げ、都会のイケてる女子をGETすべく進化したのに対し、草食系男子ヒグラシは田舎に残ります。母なる大地と森林に守られて、どこかにいるであろう森ガールのために歌うのです。

 

まとめ

ああ、今年もまた一人だった。

そんなあなたは、ぜひ、信州の豊かな自然に癒されにいらっしゃい。

ヒグラシのBGMが、優しく寄り添いますよ。

 

山は、あなたを決して孤独にしないのです。

孤独は山になく、街にある。

一人の人間にあるのではなく、大勢の人間の「間」にある。

 三木清(哲学者/画家)